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研究者を志す皆さんへ

研究者(大学教員や研究所の研究者)として生きていくことを目指し,それを実現するためには,大学院の修士・博士課程の期間に,将来にわたるロードマップ(いつまでに何を学び,何を成し,将来はどのような研究を展開したいか,の道筋)をよく考えながら,1年1年を過ごすことが重要だと思います。そして,「そのロードマップをスタートさせることできる研究室」 and/or 「自分の価値観に合う研究室」を選び,そこで大いに学ぶことが,実現に向けての第一歩だと思います。
以下に,ロードマップを考えるうえでの素材(我々が,考えていること,重視していること,指導していることなど)を載せました。研究室選びの,もしくは,ロードマップを考えるための,参考にして下さい。
 


研究成果の発表

研究の成果を発表する(meetingや学会での発表,論文の公表)には,以下の3つのスキルを持つことが重要だと思います。
 
1. ストーリー

  • 「関連分野の諸問題」と「自分の興味」をつなぐ
  • 「研究のアイデア・実験・得られた結果」との間に,明確なリンクを作る
  • 本研究がもたらす「未来」を示す
  • 読んでいてor 聞いていて,わかりやすい,ワクワクする,おもしろい流れを作る

 
2. 貢献度

  • 関連分野のサイエンスの発展に,貢献する
  • 従来の考え方をひっくり返すような内容であったとしても,多くの読者が認められる or 納得できる内容・主張を行う

 
3. 英語

  • 「ストーリー」「貢献度」を,英語で正しく伝えることができる

 
※ 研究には英語が必須です。しかも,単に英語が話せる,書ければ良いのではなく,ストーリーと貢献度を正しく伝えなければなりません。しかし,「ストーリー」,「貢献度」とは異なり,教員(指導者),業者,nativeの友人などに,頼ることができる部分でもあります。とくに,はじめは,周囲に大いに頼りながら,学んでいくことが重要だと思います。