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Marine Fish Aquarium / 海水魚水槽

研究室で飼育している海水魚達です。
自然界の生物・生態系は,行動の大小,季節変化,飢餓,よそ者の侵入,環境の変化などの様々な変化(=不均一性)に曝されながら,一見すると,その変化が存在しないかのごとく 「安定的(=普遍的)」に存在しています。一方で,その「安定」とは正反対に,環境の変化に非常に敏感に影響を受け,ほんの少しの綻びが,特定の生物(群)の死滅や,生態系の崩壊までをもたらすという「脆さ」を併せ持ってます。そして,その中で,生物は「進化」しています。これらの魚達の飼育を通して,生物が環境の変化やストレスにどのように対応しているのかを考えることができます。
 
 

 181031撮影     

Marine Fish Aquarium / 海水魚水槽

研究室で飼育している海水魚達です。
自然界の生物・生態系は,行動の大小,季節変化,飢餓,よそ者の侵入,環境の変化などの様々な変化(=不均一性)に曝されながら,一見すると,その変化が存在しないかのごとく 「安定的(=普遍的)」に存在しています。一方で,その「安定」とは正反対に,環境の変化に非常に敏感に影響を受け,ほんの少しの綻びが,特定の生物(群)の死滅や,生態系の崩壊までをもたらすという「脆さ」を併せ持ってます。そして,その中で,生物は「進化」しています。これらの魚達の飼育を通して,生物が環境の変化やストレスにどのように対応しているのかを考えることができます。
 

Coral Aquarium / サンゴ水槽

研究室で飼育しているサンゴ・シャコガイ達です。
現在の植物は,太古の昔に動物の祖先の細胞が光合成を行うシアノバクテリアを共生させ,やがて,その共生が定着して成立したと考えられています。しかし,サンゴやシャコガイのように,植物プランクトンと共生関係を保ち,植物プランクトンの光合成により作られた有機物を分けて貰うことで,光だけで生きて行ける「動物」が,我々の周りには,意外とたくさんいます。サンゴ・シャコガイの飼育を通じて,植物に残された動物的要素や,植物と動物の境界,そして,「光合成の獲得」は,どのような選択や戦略によりもたらされているのかを考えることができます。

181102撮影  

 
 

181102撮影(204 A5フィルター使用) 



 

 

Symbiosis Aquarium / 共生水槽

研究室で飼育しているイソギンチャクとクマノミ,エビとハゼです。
上記サンゴやシャコガイに見られる「植物と動物」の共生の他に,自然界には,クマノミとイソギンチャクや,キンチャクガニとイソギンチャクのように,魚(または,甲殻類)とイソギンチャクの共生,そして,ハゼとエビのように,異種の動物間の共生関係がしばしば見られます。これらの飼育を通じて,「共生」が成立するメカニズム,そして,「共生」によるエネルギーの効率化(獲得,貯蓄,消費のバランスの最適化,価値交換)などを考えることができます。
 

 190309撮影     
  

Symbiosis Aquarium / 共生水槽

研究室で飼育しているイソギンチャクとクマノミ,エビとハゼです。
上記サンゴやシャコガイに見られる「植物と動物」の共生の他に,自然界には,クマノミとイソギンチャクや,キンチャクガニとイソギンチャクのように,魚(または,甲殻類)とイソギンチャクの共生,そして,ハゼとエビのように,異種の動物間の共生関係がしばしば見られます。これらの飼育を通じて,「共生」が成立するメカニズム,そして,「共生」によるエネルギーの効率化(獲得,貯蓄,消費のバランスの最適化,価値交換)などを考えることができます。
 

 
「共生におけるエネルギー消費」から,環境への適応・進化を考える

 
自然界では,実に多くの生物が,異種間,もしくは同一種間で,「共生」関係を作って生きています。そしてこの「共生」が,生物(群)の性質や特徴を決め,環境への「適応」をもたらし,また「進化」に深く関係していると考えられています。
我々は,下図のように,

  • 「共生」というシステムが,生命・系の維持において,「資源(エネルギー)消費の効率化」に有利な戦略である
  • 生物(群)において,「共生」の程度・度合いは,捕食圧,独立可能性,移動能(ストレージ大きさ)などに関しての「リスク-リターン」の戦略で決まる

 と考えています。我々はこれを,(1) 観察,および,(2) 有機化合物の安定同位体比の変化,の両面から読み解きたいと考えています。
 

 180917 「エネルギー消費の効率化」と「共生・進化」の関係のイメージ図     
  

Low Temperature Aquarium / 低温水槽

研究室で飼育している北海道産の魚達(ヒラメ・カレイ・フグ・ソイ)です。
海水魚の飼育と言えば,25℃付近で飼育する熱帯・温帯の魚・甲殻類が一般的です。20℃,15℃,10℃と,低温なると,以下の2つの理由により,飼育が困難になります。
 1. 低温では,ろ過槽のバクテリアの活性が落ちる
 2. 室温との差が大きいので,水温を保ちにくい(温度変化は,魚へのストレスになる)
低温環境への生物の適応能力・適応方法を調べるためには,「低温」の水槽を安定的に維持する必要があります。低温水槽を安定的に維持するために,我々は,
 (1) メイン水槽-リフジウム水槽-ろ過水槽の3段水槽(2段ろ過水槽)を作りろ過能力を確保する(低活性を量で補う)
 (2) 200L(水槽の全容量の約3倍)用のクーラー/ヒーターを装備する
 (3) 水温の変化をモニタリングする
を行っています。
 

 181031撮影 低温水槽     
 
 水温モニタリングの1例     
 
 
 
 

Low Temperature Aquarium / 低温水槽

研究室で飼育している北海道産の魚達(ヒラメ・カレイ・フグ・ソイ)です。
海水魚の飼育と言えば,25℃付近で飼育する熱帯・温帯の魚・甲殻類が一般的です。20℃,15℃,10℃と,低温なると,以下の2つの理由により,飼育が困難になります。
 1. 低温では,ろ過槽のバクテリアの活性が落ちる
 2. 室温との差が大きいので,水温を保ちにくい(温度変化は,魚へのストレスになる)
低温環境への生物の適応能力・適応方法を調べるためには,「低温」の水槽を安定的に維持する必要があります。低温水槽を安定的に維持するために,我々は,
 (1) メイン水槽-リフジウム水槽-ろ過水槽の3段水槽(2段ろ過水槽)を作りろ過能力を確保する(低活性を量で補う)
 (2) 200L(水槽の全容量の約3倍)用のクーラー/ヒーターを装備する
 (3) 水温の変化をモニタリングする
を行っています。

 
 水温モニタリングの1例