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研究の概要

研究テーマ:
 自然界の生物・生態系は,極めて長い年月をかけて行われてきた try & error の結果として,資源(エネルギー)を最も効率的に獲得し,最も効率的に利用するように進化してきたと考えられています。これを科学的に証明するためには,光合成により獲得された太陽エネルギーが,地球の生物圏を,どのようなルートを通って,どのように保存,移動,蓄積,消費されているのか,また,それらが,生物の生理学的反応における物質収支を映す鏡である「有機化合物の安定同位体比」にどのように記録されているのか,を正しく理解する必要があります。そして,このエネルギーの「流れ」を知ることは,地球環境の形成や変遷に,生物や生態系がどのよう関わっているのか,もしくは,関わってきたのか,を知ることに繋がります。私たちの研究室では,「有機化合物の組成と安定同位体比」を主要なツールとして,生物,生態系,あるいは環境における「エネルギーの流れ」を解明することを,大きな目的として研究をおこなっています。
 
<もう少し具体的な研究内容>
 以下の6つを柱にして,サイエンスの発展に貢献したいと考えています。

  • 生物の環境変化(季節変化,飢餓,よそ者の侵入,など)への適応
  • 生物の寒冷・低温環境への適応
  • 生態系におけるエネルギーフロー
  • 有機化合物の安定同位体比を決定する生理学的プロセス
  • 有機化合物の安定同位体比に変化をもたらすメカニズム(とくに,その一般性「generality」とゆらぎ「predictable fluctuation」を正しく理解して,普遍性「universality」を導く)
  • 有機化合物(または,その一部)の安定同位体比分析法の新規開発,及び,それらを用いた新しい方法論の確立と応用研究

 
 

ガスクロマトグラフ-同位体比質量分析計
落葉樹の開花や芽吹きにおける貯蔵性有機物利用の研究
共生におけるエネルギーフローの研究 
低温科学研究所2018〜2019掲載の研究室紹介は,こちら