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小型背面ろ過水槽の自作
(簡易オーバーフロー水槽)

 
 
基本的な製作手順は,「背面ろ過水槽」や「側面ろ過水槽」と同じでので,細かい部分はそちらを参照して下さい。ここでは,25cmキューブ水槽(25×25×25)の奥約3/1に仕切り板(パーティション)を入れた「小型背面濾過水槽」を作ります。
 
この水槽は,小型で水量が少なく安定しにくいため,長期間の飼育には向いていません。しかし,室温がコントロールされた部屋などに置き,水温の変化を小さく抑えることができれば,魚達の一時的なストック,隔離,購入直後の個体の様子見,などに使うことができます。とくに魚達にとって,研究室に来るまでの輸送のストレスは相当なものなので,研究室に到着の後,すぐに調子を崩す個体が多く見られ,またそれに伴い,病気等が蔓延することも多々あります。このような小型水槽は,仮に病気が蔓延しても,小型である故,投薬や水替え,そしてリセット時の熱湯消毒(60〜70℃)が簡単,という特徴をもっています。

準備するもの>
・ 25cmキューブ水槽 (25×25×25)
・アクリルカッター,接着剤(バスコーク),電動ドリル,マスキングテープ,アクリルを曲げるヒーター
・アクリル板
・プラスチックケース(10cm×8cm×15cm ←100円ショップで購入)
 
1. 大きなアクリル板から,21×23.8cmの板を切り出します。
2. アクリル板の右(or左)上部とプラスチックケースの底に,ドリルで穴を開けます。

 

 
2. 完成した仕切り板を水槽内(奥より9.5cmのあたり)に設置し,接着剤で固定します(1週間程度,乾燥)。

 

 
3. 排水の水路を作り,接着します(作り方は,こちらの11番目の作業を参照)。

 

 
3. 完成です。プラスチックケースにろ過剤を入れて使います(右の写真)。

 
 
  使用例: 購入直後のクマノミとイソギンチャクの様子見 191118撮影
 
 
  使用例: 購入直後のクマノミとイソギンチャクの様子見 191118撮影