平成11年度の成果報告

  1. 研究実施の概要
  2. 研究実施内容
  3. 研究実施体制
  4. 招聘した研究者等
  5. 主な研究成果の発表
Appendix A: 海底堆積物コア解析に関するシンポジウム
Appendix B: Khromov 99 Cruise Chart
[ホームへ戻る]
  1. 研究実施の概要

    高緯度海域に広く分布する海氷が、世界の気候に大きな役割を果たしている事 はよく知られている。なかでも、オホーツク海は地球上で最も低緯度に位置す る海氷域であり、地球温暖化の影響が最も顕著に現れる場所として、近年特に 注目されている。また、オホーツク海は北太平洋中層水の起源水域であり、二 酸化炭素の吸収域、高生物生産域など物質循環の見地からも重要な海域である。

    しかし、オホーツク海はこれまで観測が少なく、何故そのような低緯度で海氷 が形成・発達できるのか等、基本的な問題が未解決である。本研究では、ロシ アの協力によりロシア船を用いたオホーツク海ほぼ全域の海洋観測を中心に、 リモートセンシング、モデリングなどの手段を総動員して、海氷の消長過程、 北太平洋中層水の起源水の生成機構、海氷変動とそのインパクト、大気ー海洋 相互作用などを明らかにし、オホーツク海における海氷の実態と気候システム における役割の解明をめざしている。

    平成 11年度には、前年度に引続きロシア船「クロモフ号」を用いた第二回目 の航海を海氷形成前 (平成 11年 8月 27日 - 9月 28日) に行なった。今年の 航海では、通常の海洋観測 (CTD/採水)の他に、昨年設置した流速計やセジメ ントトラップなどの係留系の回収や、昨年同様、過去 10万年の海氷変動・環 オホーツク気候の復元を可能にする海底堆積物コアのサンプリングや、さらに オホーツク海の海洋循環を明らかにするためにアルゴスブイ 20基を新たに展 開した。特に、二回目の航海では、海氷形成が最初に起こり、高密度生成域・ アムール河からの淡水供給などオホーツク海研究の鍵を握る海域ながら、今ま で進入することさえ不可能だった北西部大陸棚における、初めての本格的な海 洋観測を実施した。また、北海道沿岸沖での砕氷船「そうや」を用いた海氷域 観測を、これまでどうり継続して実施した他、ロシア航空機を用いたオホーツ ク海氷域の上空からの大気・海氷観測を初めて行なった。幸いにも、今冬は厳 しい冬型の気圧配置が続き、海氷も発達した。この発達した海氷域の下の海洋 観測データは、二回目の航海で設置した、合計 19ケ所の係留系を今年度の航 海 (平成 12年 6月 3日 - 7月 5日予定) で回収することによって得られる。 これらの大気・海洋・海氷同時観測から、今まで未知であった冬季オホーツク 海における海洋循環、海氷の漂流、さらには大気 - 海氷 - 海洋相互作用など のメカニズムの解明に迫っていくことができると共に、我々の念願とする、オ ホーツク海における大気 - 海洋 - 海氷結合モデルの構築化への大きな足掛か りが得られるものと期待される。

    第二回目の海洋観測で得られた貴重なデータについては、現在いろいろな角度・ 視点からの解析が進められている。

    [このページのトップへ]


  2. 研究実施内容

    平成 11年度に実施した研究項目とその内容は以下の通りである。

    1. ロシア船「クロモフ号」による観測航海

      本研究の目玉である、ロシア船を用いたオホーツク海ほぼ全域の三年連続の観 測航海の第二回目を平成 11年 8月 27日 - 9月 28日の日程で実施した。観測 海域と観測点は図1 に示してある。

      観測項目は、海洋循環、物質循環、高生物生産性の実態把握のための流速・水 温・塩分計・セジメントトラップからなる係留系の回収及び設置、CTD/採水観 測、オホーツク海古海洋研究のための海底堆積物コアのサンプリング、さらに はアルゴスブイ (20基) による海洋循環の観測などである。今年の航海では、 ブッソール海峡内、サハリン東岸沖の合計 7ケ所での係留系すべての回収に成 功した。これら係留観測データを含むすべてのデータについて、現在解析を進 めているが、今までに得られた、おおざっぱ所見としては以下の通りである。

      • 今まで「まぼろしの海流」と言われ、その実態が不明であった「東樺太海流」 の存在を初めて確認し、その季節変動も明らかにした。
      • 北西部大陸棚域の海底近くに、海氷形成がまもなく始まろうとするこの時期 でさえ、前年に生成した高密度水がかなりの規模で存在しているのを確認する ことができた。
      • 北西部大陸棚域の海氷形成前の海洋構造を観測した。水深 40m のところに 強い密度躍層が存在し、従来から言われていた通り、密度成層の非常に発達し た構造していることを初めて確認することが出来た。
      • アルゴスブイのデータから、海洋循環に関する多くの知見が得られた。係留 観測とは異なる視点(ラグランジェ的)から、「東樺太海流」の実態を明らか にした。また、ブッソール海峡周辺やカシェバロバ海盆周辺の流れの実態、特 に、潮流の様子を観測で初めて明らかにすることが出来た。
      • 化学分析の結果から、アムール河の影響が顕著に認められた。また、オホ− ツク海が大気からの二酸化炭素の顕著な吸収域であると同時に、メタンの大気 への顕著な放出域であることが分かった。
      • 栄養塩データの解析から、表層水の栄養塩の枯渇が顕著であった。これはオ ホーツク海に特有のもので、この海の「生物ポンプの効率」が極めて高いこと が明らかになった。また、硝酸塩とリン酸塩の濃度を用いて新たな指標を導入 したところ、オホーツク海では、この指標が海水の循環、特に中層水の形成と 輸送の解析に極めて有効であることが分かった。
      • 1998年の航海で得られた海底堆積物コアの分析が進み、それぞれの分析結果 に関する情報交換のためのシンポジウムを開催 (別紙1) した。今年中に成果 をまとめ、国際専門紙に特集号として掲載される方向で進めていく予定である。
    2. 砕氷船「そうや」による冬季海氷域の大気・海洋・海氷現場観測

      海氷の形成・輸送過程や大気海洋への影響を明らかにする上で海氷域の現場観 測データを得ることは重要である。本研究グループでは、1996年より海上保安 庁水路部との共同により砕氷型巡視船「そうや」によるオホーツク海南西部海 氷域の海洋、海氷、気象観測を行なっている。海氷の厚さ、張り出し面積など は年による違いが顕著なので、毎年観測を継続することは重要であり、2000年 2月にも観測を行なった。

      観測は 2月 12日より 2月 18日の 7日間行なった。主な観測項目は、海氷の厚 さ・面積のビデオ観測、海氷サンプリング、CTD - XBT観測、バルク法による 熱収支の観測、高層ゾンデ観測、である。昨年までの観測からこの海域では、 厚い氷でも何枚もの薄い氷が重なり合って出来たものであること、新生氷は他 の海域には見られない特異な結晶構造を持つこと、海洋の混合層は従来言われ ていたよりも数倍深くまで達しており、特に厚い海氷の見られる年に深くまで 発達していること、この海域の現場での海氷成長速度はごく小さいこと、など が明らかになってきている。これらは、この海域の海氷がオホーツク海北部の 寒冷な海域で形成され激しく折り重なりながら流されて来たものであること、 海氷の輸送には風だけでなく海流が寄与していること、新しい氷は現場でもわ ずかに形成されていることなどを示唆している。

      今回の観測期間中の海氷は張り出し面積は大きいが、厚さは比較的薄いもので あった。また海洋混合層の発達も弱かった。この様な特徴的な海氷状況の年に ついて海氷、海洋、気象の全ての分野で概ね良好なデータを得ることが出来た ので、過去の観測データと比較検討しつつ現在解析を進めている。

    3. 冬季大気観測 
      1. ロシア航空機 (イリューシン18) によるオホーツク海上の大気観測
        ・観測目的

        オホーツク海において、海洋、海氷上の潜熱・顕熱フラックスの鉛直分布を測 定することにより、大気 - 海洋 - 海氷相互作用を明らかにすることを目的と する。

        ・観測項目

        気温、湿度、風速、風向、乱流フラックス、短波放射 (上向き、下向き)、長 波放射 (上向き、下向き)、雲水量、雲粒粒径分布、降水粒子粒径分布、エア ロゾル粒径分布、可視及び赤外線カメラによる海面撮影。

        ・観測結果

        毎日、天気予報を基に 1日先の観測を行うかどうかを日本側が決定し、樺太で 待機しているロシア側に通知した。更に、毎朝 9時 (日本時間) までに、その 日に観測を行うかどうかの最終決定を日本側で行った。その結果、2000年 2月 9、14、18日の 3回、それぞれ樺太の南部、中部、北部の 3箇所で航空機観測 を行った。短時間 の欠損を除けば、測定はほぼ完璧に行われた。詳細は、添 付した報告書に書かれているが、風上から風下に行くにつれて、気温、湿度共 に上昇し、潜熱・顕熱フラックスも海氷上に比べて海洋上では格段に大きいこ と、その値は、事前に行われた数値計算の結果にかなり近いことが分かってい る。また、数 10kmの水平スケール (メソγスケール) で潜熱・顕熱フラック スが大きく変動するという新たな現象が見つかった。この変動が、海洋表面の 変動によるものか、それとも大気の雲の影響によるものかを明らかにする予定 である。

      2. 三点同時ゾンデ観測

        昨年同様、海氷の南下時期に北海道斜里町でのゾンデの観測を行なった。昨年、 丁度良い風が吹く事例が少なかったことと、海氷の発達する前のデータが十分 でなかったことの反省から、観測期間を延長し、1月 11日から 2月 25日まで の 7週間弱に渡って観測を行なった。この内、1月 31日までは一日 2回、それ 以降は一日 4回の観測を行なった。幾つか再放球の必要はあったものの、全て の場合においてデータを取得することが出来た。

        同じ期間、サハリンのユジノサハリンスクおよびホロナイスクで通常一日 1回 の観測を 2回に強化、さらに集中期間にはユジノサハリンスクで一日 4回の観 測に強化を依頼した。

        解析はこれからであるが、昨年は次々と小さな低気圧が通過し、なかなか冬型 が安定せず、解析に適した事例が少なかったのに対し、今年は冬型が安定した 期間が長く、解析に適した事例が多く見つかることが期待される。

      3. 北海道湧別沖の海氷漂流・氷厚係留観測
        ・観測目的

        海氷の量を見積もるために不可欠である厚さについて、オホーツク海の北海道 沿岸域 (湧別沖) で、連続した時系列のデータを取得することを目的として、 氷厚計・ADCP 等の係留観測を行なった。

        ・観測内容

        1999年 3月末に回収した各測器のデータ処理・解析を行なった。今回使用した 氷厚計は、日本に初めて導入された測器であるため、データの処理・解析につ いては、1999年 5月に製造元のカナダ ASL社に出向いて、研修を受けた。また、 1999年 12月には、同じ構成の係留系を、昨シーズンと同じ湧別沖の海域に設 置し、2000年 4月に無事に回収に成功した。

        ・観測結果

        観測データはぼう大な量であり、今まで慎重に解析してきたが、昨年のデータ について、今までに明らかになったのは以下の通りである。 2月中旬に約 0.4m であった海氷の平均の厚さが、3月下旬には、約1.3m となっており、大 きな変動が明らかになった。また、厚さが 10 m を超えるような海氷も度々観 測され、期間中で最大のものは、約 17m であった。

      4. リモートセンシングによる海氷研究

        SSM/I マイクロ波データを用いた海氷の分類 (生まれたばかりの新生氷、少し 時間の経った若い氷、かなり時間の経った一年氷) から、オホーツク海の海氷 域の詳細な変動機構を明らかにした研究 (Kimura and Wakatsuchi, JGR,1999) に続いて、本研究では、同じマイクロ波データを用いて、北半球全体の海氷域 について、海氷の漂流ベクトルをかなりの精度で求め、それの地衡風との関係 を明らかにした (Kimura and Wakatsuchi, GRL, 2000)。また、これらの結果 から、海氷の下の海洋の循環も導き出すことが出来た。いずれも、実測データ とよく一致していることが確認された。

    4. 研究実施体制

      氏名

      所属

      役職

      担当する研究項目

      参加時期

      備考

      若土 正曉

      大島慶一郎

      深町  康

      水田 元太

      S.Gladyshev

      滝沢 隆俊

      S. Riser

      Y.Volkov

      安田 一郎

      見延庄士郎

      三宅 秀男

      河野 時廣

      V. Luchin

      竹内 謙介

      藤吉 康志

      川島 正行

      豊田 威信

      立花 義裕

      渡辺 達郎

      北川 弘光

      河村 公隆

      中塚  武

      大河内直彦

      池原  実

      A. Saveliev

      渡辺 修一

      A. Tkalin

      斎藤 誠一

      榎本 浩之

      高橋 孝三

      S. Varlamov

      N. Rykov

      H. Melling

      A. Petrov

      大井 正行

      福士 博樹

      伊東 素代

      岩本 勉之

      山本美千代

      五十嵐浩司

      大西 啓子

      岡崎 裕典

      吉田 磨

      武藤 傑

      吉川 知里

      北大低温研

      北大低温研

      北大低温研

      北大地環院

      北大低温研

      海科技セ

      UW

      FERHRI

      東大理院

      北大理院

      北大水産院

      北東海大工

      FERHRI

      北大低温研

      北大低温研

      北大低温研

      北大低温研

      東海大文明研

      日本海区水産研 

      北大工院

      北大低温研

      北大低温研

      北大低温研

      北大低温研

      FERHRI

      北大地環院

      FERHRI

      北大水産院

      北見工大工

      九大理学部

      九大応力研

      FERHRI

      IOS

      FERHRI

      北大低温研

      北大低温研

      北大地球環境研

      北大地球環境研

      北大地球環境研

      北大地球環境研

      北大地球環境研

      九大理学部

      北大地球環境研

      北大地球環境研

      北大地球環境研

      教授

      助教授

      助手

      助手

      客員研究員

      主任研究員

      教授

      所長

      助教授

      助教授

      助教授

      助教授

      研究室長

      教授

      教授

      助手

      助手

      講師

      研究員 

      教授

      教授

      助教授

      助手

      学振特別研究員

      主任研究員

      助教授

      主任研究員

      助教授

      教授

      教授

      助教授

      主任研究員

      主任研究員

      研究室長

      COE研究支援員

      技官

      DC3年学生

      DC3年学生

      DC2年学生

      M2年学生

      M2年学生

      M1年学生

      M2年学生

      M1年学生

      M1年学生

      総括

      海洋物理観測

      海洋物理観測

      海洋物理観測

      海洋物理観測

      海氷データ解析

      係留観測

      海洋データ解析

      海洋データ解析

      海洋データ解析

      海洋データ解析

      海洋データ解析

      海洋データ解析

      大気物理観測

      大気物理観測

      大気物理観測

      大気海氷観測

      大気物理観測

      海氷モデル研究

      海氷モデル研究

      大気化学データ解析

      海洋化学観測

      海底堆積物コア分析

      海底堆積物コア分析

      海洋生態研究

      海洋化学観測

      海洋化学観測

      衛星データ解析

      衛星データ解析

      海底堆積物コア分析

      気象データ解析

      気候データセット作成

      海氷観測機器開発

      海氷データ解析

      機器の保守・点検

      機器の保守・点検

      観測・研究補助

      観測・研究補助

      観測・研究補助

      観測・研究補助

      観測・研究補助

      観測・研究補助

      観測・研究補助

      観測・研究補助

      観測・研究補助

      9.10.1 - 14.10.31

      10.4.1 - 14.10.31

      9.10.1 - 14.10.31

      11.4.1-14.10.31

      10.4.1-14.10.31

      9.10.1-14.10.31

      10.9.1-14.10.31

      11.4.1-14.10.31

      9.10.1-14.10.31

      10.4.1-14.10.31

      11.4.1-14.10.31

      9.10.1-14.10.31

      10.4.1-14.10.31

      9.10.1-14.10.31

      10.10.1-14.10.31

      9.10.1-14.10.31

      10.4.1-14.10.31

      10.10.1-14.10.31

      11. 7.1-14.10.31

      (注)

      UW:ワシントン大学
      FERHRI:ロシア極東水文気象研究所
      IOS:カナダ海洋科学研究所
    5. 研究者等の雇用、招聘

      氏名

      現職

      派遣先

      担当する研究項目

      参加時期

      備考

      初鹿 麻子

      JST

      北大低温研

      研究補助事務

      10.4.1-12.3.31

      研究チーム事務員

      山口三千香

      JST

      北大地球環境

      堆積物コア分析

      10.11.1-12.3.31

      技術員

    6. 研究成果の発表
      1. 論文発表
        • Kikuchi, T., M. Wakatsuchi and M. Ikeda, A numerical investigation of the transport process of dense shelf water from a continental shelf to a slope, J. Geophys. Res., 104(C1), 1197-1210, 1999.
        • Toyota, T., J. Ukita, K. I. Ohshima, M. Wakatsuchi and K. Muramoto, A measurement of sea ice albedo over the southwestern Okhotsk Sea, J. Meteorol. Soc. Jpn., 77, 117-133, 1999.
        • Kimura N. and M. Wakatsuchi, Processes controlling the advance and retreat of sea ice in the Sea of Okhotsk, J. Geophys. Res., 104(C5), 11137-11150, 1999.
        • Fukamachi, Y., G. Mizuta, K. I. Ohshima, M. Itoh, M. Wakatsuchi and M. Aota, Mooring measurement off Shiretoko Peninsula, Hokkaido in 1997-1998, Proc. 2nd PICES Workshop on the Okhotsk Sea and Adjacent Areas, Nemuro, Japan, 153-158, 1999.
        • Fukamachi, Y., M. Wakatsuchi, K. Taira, S. Kitagawa, S. Ushio, A. Takahashi, K. Oikawa, T. Furukawa, H. Yoritaka, M. Fukuchi and T. Yamanouchi, Seasonal variability of bottom-water properties off Adelie Land, Antarctica, J. Geophys. Res., 105(C3), 6531-6540, 2000.
        • Ukita, J., T. Kawamura, N. Tanaka, T. Toyota and M. Wakatsuchi, Physical and chemical properties and growth processes of sea ice collected in the southern Sea of Okhotsk, J. Geophys. Res., 105, 2000.(in press)
        • Toyota, T., T. Kawamura and M. Wakatsuchi, Heat budget in the ice cover of the southern Okhotsk Sea derived from in-situ observations, J.Meteorol. Soc. Jpn., 78, 2000. (in press)
      2. 学会発表
        • 豊田威信、若土正曉 (北大低温研)、オホーツク海南部の海氷域における熱 収支の見積もり、日本気象学会、東京、平成 11年 4月 26日.
        • 河野時廣 (北海道東海大学)、水田元太 (北大地球環境研)、大島慶一郎、深 町康、伊東素代、S.V.Gladyshev (北大低温研)、滝沢隆俊 (JAMSTEC)、若土正 曉 (北大低温研)、ブッソル海峡を通りオホーツク海を横切る断面でみた体積・ 塩分・溶存酸素輸送量収支 -1988年 8月クロモフ号観測結果から-、日本海洋 学会、函館、平成 11年 9月 16日.
        • 大西啓子、中塚 武、池原 実、河村公隆 (北大低温研)、大場忠道 (北大 院地球環境)、若土正曉 (北大低温研)、有機物の d13C と d15N から見たオホー ツク海における過去 10万年間の生物地球化学的環境の変遷、日本海洋学会、 函館、平成 11年 9月 16日.
        • 中塚 武、若土正曉 (北大低温研)、N-P 関係から見たオホーツク海におけ る水塊形成、日本地球化学会、つくば、平成 11年 10月 1日.
        • 渡邊修一、吉田磨 (北大地球環境)、若土正曉 (北大低温研)、オホーツク海 のメタン、日本地球化学会、つくば、平成 11年 10月 1日.
        • 渡邊修一、五十嵐浩司、角皆静男 (北大地球環境)、若土正曉 (北大低温研)、 オホーツク海における炭酸系、日本地球化学会、つくば、平成 11年 10月 1日.
        • 豊田威信、若土正曉 (北大低温研)、氷厚分布から推測されるオホーツク海 南部の氷厚発達過程、日本気象学会、福岡、平成 11年 11月 24日.
        • 木村詞明、若土正曉 (北大低温研)、冬季北半球における海氷域の変動と地 衡風との関係、日本気象学会、 福岡、 平成 11年 11月 24日.
        • 豊田威信、河村俊行、若土正曉 (北大低温研)、オホーツク海南部で採取さ れた特徴的な薄い氷についての室内実験、極域気水圏シンポジウム、東京、平 成 11年 12月 8日.
        • 深町康 (北大低温研)、水田元太 (北大地球環境)、大島慶一郎、青田昌秋、 若土正曉 (北大低温研)、北海道湧別沖における海氷の厚さと漂流速度の係留 観測、極域気水圏シンポジウム、東京、平成 11年 12月 8日.
        • Y. Fukamachi, G. Mizuta, Kay. I. Ohshima, M. Aota, and M. Wakatsuchi (ILTS, Hokkaido University), Mooring measurement of ice thickness and velocity off Yubetsu, Hokkaido, INTERNATIONL SYMPOSIUM ON OKHOTSK SEA & SEA ICE, Mombetsu, Feb. 8, 2000.
        • 若土正曉 (北大低温研・CREST)、日露米国際共同観測グループ、オホーツク 海研究 (XP99 航海の概要)、日本海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • 大島慶一郎、若土正曉、深町康 (北大低温研)、水田元太 (北大地球環境)、 アルゴス海洋漂流ブイによるオホーツク海の海流と潮流の観測、日本海洋学会、 東京、平成 12年 3月 28日.
        • 水田元太 (北大地球環境)、深町康、大島慶一郎、若土正曉 (北大低温研)、 オホーツク海西岸域の係留観測 - 速報、日本海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • 深町康 (北大低温研)、水田元太 (北大地球環境)、大島慶一郎、青田昌秋、 若土正曉 (北大低温研)、オホーツク海北海道沿岸域における海氷の厚さと漂 流速度の係留観測、日本海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • S.Gladyshev (北大低温研)、S.Riser (UW)、M.Wakatsuchi (北大低温研)、 Formation of the Okhotsk Sea Intermediate Water role of the Kuril Straits、日本海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • 中塚武 (北大低温研)、若土正曉 (北大低温研・CREST)、ゆずり葉弘昭 (ア レックス電子(株))、オホーツク海大陸棚から外洋への物質流出メカニズム - Tidal & Brine Pump の存在 -、日本海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • 大西啓子、中塚武、池原実、河村公隆 (北大低温研)、大場忠道 (北大地球 環境)、若土正曉 (北大低温研)、最終氷期以降におけるδ15Nから見たオホー ツク海での海洋変化、日本海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • 山本美千代、渡邊修一 (北大地球環境)、若土正曉 (北大低温研)、オホーツ ク海水の酸素同位体比と CFC-11 飽和度、日本海洋学会、東京、平成 12年 3 月 28日.
        • 渡邊修一、五十嵐浩司、角皆静男 (北大地球環境)、若土正曉 (北大低温研)、 1999年秋季オホーツク海航海で観測された高い二酸化炭素フガシティー、日本 海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • 渡邊修一、吉田磨、角皆静男 (北大地球環境)、若土正曉 (北大低温研)、オ ホーツク海におけるメタンの動態と水魂トレーサー、日本海洋学会、東京、平 成 12年 3月 28日.
        • 高橋文宏、齊藤誠一 (北大水産)、若土正曉 (北大低温研)、SeaWiFS データ によるオホーツク海におけるクロロフィルa分布と基礎生産量の季節変動解析、 日本海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • 吉川知里、中塚武、河村公隆 (北大低温研)、乗木新一郎 (北大地球環境)、 若土正曉 (北大低温研)、オホーツク海の生物生産に対する海氷及びアムール 川の寄与、日本海洋学会、東京、平成 12年 3月 28日.
        • 伊東素代 (北大地球環境)、大島慶一郎、若土正曉 (北大低温研)、等密度面 気候値データセットによるオホーツク海中層の海洋構造、日本海洋学会、東京、 平成 12年 3月 28日.

    Appendix A
    海底堆積物コア解析に関するシンポジウム

    日時:2000年 3月 6日 (月) 10:00 - 17:00
    場所:低温研会議室 (3F)

    10:00 - 10:10 この会議の趣旨について (若土・中塚)
    10:10 - 11:00 「コアの記載・年代軸について」
    ・帯磁率、色、堆積構造等について (池原)
    ・有孔虫の酸素・炭素同位体比 (大場)
    ・有孔虫の 14C 年代測定 (村山)
    11:00 - 12:00 「海氷形成とそのインパクト - 1 (海氷変遷の実態)」
    ・珪藻群集 (志賀・小泉)
    ・粒度、鉱物組成等 (坂本)
    ・石灰質ナンノプランクトン (岡田・田村)
    12:00 - 13:00 <昼休み>
    13:00 - 13:45 「海氷形成とそのインパクト - 2 (中・深層水への影響)」
    ・放散虫群集 (岡崎・高橋)
    ・底生有孔虫群集 (吉本・長谷川)
    13:45 - 14:30 「オホーツク海の生物生産の規定要因 (含む、融氷期の高生産イベント)」
    ・Opal等 (成田)
    ・CaCO3, TOC, 15N, 13C (中塚・大西)
    14:30 - 15:15 「Holoceneの短周期気候変動の実態」
    ・珪藻群集 (小泉)
    ・Biomarker、d18O (池原・河村)
    15:15 - 15:30 <休憩>
    15:30 - 16:30 総合討論 (まとめと今後の進め方)

    Appendix B
    Cruise Chart

    [このページのトップへ]
    [ホームへ戻る]
    mail-to: admin@wwwod.lowtem.hokudai.ac.jp