原 登志彦 (HARA, Toshihiko)

 

職名                     教 授

Title                      Professor

教育担当科目       植物生態学特論

地球温暖化総論(分担)など

Classes                 Plant Ecology

研究分野              植物生態学

Research area       Plant Ecology

 

現在の研究課題

植物群集の成立、更新、維持機構(特に北方林)

大気―植生相互作用モデル

Current research interests

Establishment, Regeneration and Maintenance Mechanisms of Plant Communities (especially Boreal Forests)

Atmosphere-Vegetation Interaction Model

 

研究内容のキーワード

生長動態、個体間競争、サイズ構造、遺伝的構造、多種共存機構、

低温、光ストレス、フェノロジー(生物季節)、気候変化、北方林生態系

Keywords

Growth Dynamics, Competition between Plants, Size Structure, Genetic Structure, Species Coexistence,

Low Temperature, Photo-oxidative Stress, Phenology, Climate Change, Boreal Forest Ecosystem

 

所属学会

種生物学会、日本生態学会、日本気象学会、日本数理生物学会、日本光合成研究会

 

学会等における主な活動

Plant Species Biology(種生物学会) 編集委員、Associate Editor (1986-2000)Editor-in-Chief (2001-2007)

Folia Geobotanica et Phytotaxonomica(チェコ科学アカデミー) 編集委員 (1995-2007)

Population Ecology(個体群生態学会) 編集委員 (1995-1999)

Ecological Research(日本生態学会) 編集委員 (1996-1999)

Journal of Ecology(英国生態学会) Associate Editor (1996-2003)

Journal of Plant Research(日本植物学会) Associate Editor (1999-2000)

生物科学ニュース 編集委員 (1992-1993)

日本生態学会・関東地区会 庶務幹事 (1994-1996)

種生物学会 幹事 (1995-1996)

日本生態学会 全国委員 (1996, 2000-2001)

日本光合成研究会 幹事 (2005-2013)

日本数理生物学会 ニュースレター編集委員 (2000-2001)

日本生態学会・北海道地区会 会長 (2008-2011)

日本生態学会 常任委員 (2009-2011)

日本生態学会 北海道地区会 第58回日本生態学会札幌大会実行委員会 会長 (2009-2011)

 

略歴

1978 3月 京都大学理学部卒業

1980 3月 京都大学大学院理学研究科植物学専攻修士課程修了

1983 3月 京都大学大学院理学研究科植物学専攻博士課程修了 理学博士

1983 4月 京都大学理学部植物生態研究施設 研修員

1984 4月 日本学術振興会奨励研究員(同上所属)

198510月 日本学術振興会特別研究員(同上所属)

1987 4月 京都大学理学部植物生態研究施設 研修員

198810月 東京都立大学理学部生物学教室 助手

1995 4月 東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学 助教授

1996 3月 北海道大学低温科学研究所 教授(現職)

 

(主な兼任)

1989-1990 オランダ・ユトレヒト大学植物生態学教室 "Prins Bernhard Fonds"客員研究員

2002-2003 総合地球環境学研究所 客員教授

2008-現在 海洋研究開発機構(JAMSTEC) 招聘上席研究員

                (地球環境変動領域・物質循環研究プログラム・陸域生態系プロセス研究チーム・チームリーダー)

2009-2012 日本学術振興会・学術システム研究センター 主任研究員(生物系科学専門調査班)

 

研究内容

北方林生態系の動態を競争、生長、繁殖、光合成の環境ストレス応答、エネルギー・水循環の観点から研究し、植生変動と気候変動の相互作用の解明を目指しています。

ロシア・カムチャツカ、北海道などにおける森林や一年生及び多年生草本の植物群集を対象として、植物の環境ストレス応答や植物集団のサイズ構造・遺伝的構造、さらにエネルギー・水循環などに関する野外生態調査(長期(1020年)、大面積(14ha)の森林毎木調査など)、気象観測、植物生理実験を行っています。以上のデータをもとに、植物個体の生長と競争様式、植物群集の更新・維持機構、多種の共存機構などを植物のサイズ分布動態の理論モデルに基づき研究しています。さらに、大気―植生相互作用モデル(MINoSGI, Multi-layered Integrated Numerical Model of Surface Physics-Growing Plants Interaction; 下図)の開発を共同で行い、植生の変動(フェノロジー、バイオマス、生物多様性などの変化)と地球規模の気候・環境変動の相互関係の解明を目指しています。

 

 

最近行った研究プロジェクト「寒冷圏における光ストレスと北方林の再生・維持機構」(科学技術振興機構、戦略的創造研究推進事業(いわゆるCREST)、研究領域「植物の機能と制御」、平成14年度〜19年度)を簡単に紹介します。この研究プロジェクトで扱った北方林は、地球の全森林面積の約1/3を占めています。その北方林は、近年の地球温暖化の影響を強く受けると予想されることや、森林火災後の天然再生に長期間を要することなどから、その環境と生態系機能の悪化が危惧されている森林です。本研究では、光ストレス(強い光により光合成系が受けるストレス、寒冷圏の低温と乾燥で増幅されると考えられる)により生じる活性酸素が開花(繁殖戦略)、幼木の生存・枯死(生存戦略)、落葉樹種/常緑樹種(生物多様性)などの植物のライフサイクルと生態にどのようにかかわっているのかを生理生化学・分子生物学的に解析し、北方林の天然再生・維持のメカニズムを明らかにしました(下図)。詳しくは、研究終了報告書(平成19年度)を参照してください。

 

 

このCREST研究プロジェクトを含め、これまで行ってきた研究の内容と成果の詳細については、ホームページトップの関連プロジェクトを参照してください。

 

研究業績リスト (List of Publications)