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卒業生の声

「私たちの研究室に入ってみてどうでしたか?」を卒業生に聞いてみました。

No1: 2010年3月博士課程修了

当研究室での5年間

私は修士課程から博士取得までの5年間田中研でお世話になりました。5年間過ごしてみての私の印象ですが、田中研ではとにかく先生方が学生に親身になって接してくださります。忙しい時でも研究に関するディスカッションの時間を設けてくださりますし、実験や論文書きの指導も事細かに行っていただきました。かといって先生方から研究に対しての圧力を受ける事もなく、5年間本当に楽しく充実した研究生活を送らせていただきました。

私は博士課程卒業後、大学での研究者の道を選びました。私は良い研究者に必要なのは、(1)研究を生み出す力、(2) 研究を行う力、(3) 研究を仕上げる力、だと考えています。田中研ではその3つ全てを学び身につけることができます。

(1) とにかく田中研の先生方は研究に対する発想が柔軟で、“面白い”研究を考えだされるのでいつも感心していました。このような先生方と日々研究に向き合っていく事で、自然と研究を生み出す力は身に付いてきます。
(2) 田中研は、研究を行う環境に関しては素晴らしいの一言につきます。とにかく研究機器が豊富です。田中研から出される論文は研究室内ですべて完結したものも多く存在します。また、研究費が豊富なため学生が提案する研究であっても、快く行わせていただく事が多いです。そのため学生は卒業時に多くの実験技術を身につけて出て行きます。
(3) いくら良い研究を行っていても、論文として仕上げ世に出さないことには意味がありません。田中研では、田中歩教授が研究室を立ち上げてから100報近くのSCI論文を出版してきました。日本の大学の植物系研究室で、このような研究室は数えるほどしか存在しません。田中研には、これだけ多くの論文を仕上げてきたノウハウが存在します。それを実際に先生方から学べることは学生にとって素晴らしい経験です。

ところで、研究室を選ぶ上で最も重要なのは何でしょうか?答えは人によって違うと思いますが、私は「恩師との出会い」であると考えています。これは、自分の研究生活に大きな影響を与えるにも関わらず、自分の努力で変えられるものではないからです。私は田中研でそのような恩師に出会えた事に本当に感謝しています。これから大学院を考えている皆さんへ。田中研に限らず、興味がある研究室があれば実際に訪問して先生方と良く話をする。それが良い研究室を探す上で重要だと思います。

現在

私は田中研を卒業後(2010年3月卒)、韓国のソウル大学農学部Nam-Chon Paek 研究室の方で博士研究員として働き始めました。私が現在所属するPaek研では、田中研でも行っている葉の老化遅延が起きる植物「ステイグリーン植物」の単離が積極的行われています。そのようなステイグリーン植物は収穫量の増加が期待されており、実際Paek研でも収穫量の増加するイネのステイグリーン体を数種単離しています。私はPaek研で、田中研で学んだ「葉の老化」の知識および解析技術を十分に生かす事ができ, そのおかげで今はPaek研の「葉の老化」に関連する研究の全権を任されています。

卒業生(光合成・藻類)

現在は研究教授 (Research Professor)という立場で、自身の研究およびPaek研の学生の研究の指導を行っています。学生の研究の指導を行い、共に実験をし、1つの論文を仕上げていく。この過程は一人で実験しているよりもはるかに大きな充実感を感じる事が出き、やりがいを感じています。個人的には葉の老化及びその周辺領域の研究で世界的にも認知される研究者になりたいと考えています。自分の目標のために、そして一緒に研究を行っている学生さんのために、日々精進していきたいと思います。

2013.06.24


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