大気陸面相互作用分野 低温研 Home

研究の目標

高緯度地域の陸面における気候は、互いに熱・水・物質を交換しあう大気圏・生物圏・雪氷圏の間での相互作用やフィードバック作用の結果として決まっています。これら3圏間のバランスは、気候変動など外部環境の変化に対して非常に敏感です。しかも、現在進行しつつある地球温暖化にともなう環境の変化は、高緯度地域で最も大きいことが知られています。したがって、そのような大規模な環境変化が、微妙なバランスの上に成り立つ3圏システムにどのような影響を及ぼすのかを見積もることが緊急の課題です。そのためには3圏間の相互作用に関わる基本的な過程を定量的に把握する必要があります。そこで本研究分野では、1)3圏間の熱・水・物質輸送量(フラックス)を評価するため、2)フラックスをもたらすメカニズムを明らかにするため、そして、3)3圏それぞれの状態が今後どのように変化していくのかを予測するために、野外観測や数値シミュレーションを用いた研究を進めていきます。

最近の研究

上のような目標に向け、現在は北大 環境科学院の大学院生とスタッフが共同で次のようなテーマに取り組んでいます。防災科学技術研究所国立環境研究所をはじめとする、多くの研究機関や大学の先生方にアドバイスを頂きながら研究を進めています。

  • 地形と夜間冷却過程の関係 (観測)
  • 水平一様な接地境界層における乱流の空間構造 (観測)
  • 森林粗度層における乱流の空間構造(観測・数値モデル)
  • 防風・防雪林機能の評価 (観測・数値モデル)

研究テーマ

スタッフがこれまでに行ってきた、あるいは今後取り組んでいきたいと考えている研究テーマとして、以下のようなことが挙げられます。

  1. 陸上生態系−大気間の熱・水蒸気・CO2フラックスの観測
  2. 大気境界層におけるCO2濃度変動の航空機観測
  3. 大気観測による地域スケールの熱・水蒸気・CO2フラックスの評価
  4. 大気境界層におけるフラックス輸送過程の数値シミュレーション
  5. 大気−植生−雪氷圏相互作用モデルの開発・発展