新年度

すっかりラボHPの更新が滞り、まさに冬眠状態でしたが、春になって中途覚醒しました。ほぼ1年ぶりに1年分更新するという暴挙(?)に出ています。過去記事に漏れが多々ある(特に学会講演等)のですが、それは私(山口)の冬眠のせいです。ちびちび隙をみてアップできれば、です。

それはさておき!新年度になりラボにも新人2名が加わり活気がでてきました。先が見えない世の中ですがそれはいつの世でも同じといえば同じ、惑いはあっても必要以上には惑わず克己の精神で、科学を通じて未来に種をまけるよう、今年も頑張っていきましょう!!


集合写真2022

第4回冬眠休眠研究会

第4回冬眠休眠研究会を2022/2/4-2/5にオンライン開催しました。ぎりぎりまで現地開催の可能性を探りましたが、やむなく完全オンライン開催でした。オンライン開催にあたっては臨場感を出すためにoVice+zoomという新しい試みを試しましたが、当ラボの山内さん、曽根さんがうまく取り仕切ってくれてなんとか無事開催できました。おかげさまで研究会自体はトータル80名という参加者を得て活発な議論が出来ました。特に今回は学術変革領域研究Bの方々にも参加いただき、分子レベルでの冬眠現象の理解へ向けた研究がまさに今始まって進みつつあることを実感できたと思います。一方で、生態学や動物学の発表が少なかったので、冬眠休眠現象の包括的理解のためにも、次回以降は是非またご参加いただき、活発にご意見頂きたいところです。

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日本分子生物学会@横浜で山口が発表しました

日本分子生物学会年会のシンポジウムで山口が講演しました。また理研の砂川さんと共同で、低代謝関連ワークショップを開催しました。Kelly Drewさんにもオンライン参加いただきました。演者の皆さんと聴きにきてくださった皆様、ありがとうございました。
実は今回の学会参加のため、ほぼ2年ぶりに北海道を出て本州に上陸しました。本当に久しぶりの対面学会、会場で聞くと目の前の講演へ集中できる度合いがオンラインに比べて格段に高いということを実感しました。そして何より、会場でふらっと出くわした、久しぶりにお会いできた方々と、立ち話で情報交換できるのは大きいですね。オンラインはオンラインで便利なのですが、対面には対面の良さがあります。今後も良いバランスで両者のシステムが共存していけるのが望ましいなと改めて感じました。

東京大学オンライン講義を行いました

東京大学理学部学生対象にオンライン講義&セミナーをする機会を持ちました。呼んでくださった國枝さん(クマムシ研究者)、貴重な機会をありがとうございました。

山内彩加林助教が着任しました

山内彩加林さんが助教としてラボに加わりました。若い力で新展開を生み出していきましょう。

ゲストセミナー

赤司寛志さん(東京理科大学・日本学術振興会特別研究員)に「外温性動物における体温適応と高温センサーTRPA1の関連」というタイトルでオンラインセミナーをして頂きました。トカゲの進化生態学と生理学を結びつける視点の面白い研究で大変勉強になりました。

IHS2021

4年に一度の国際冬眠シンポジウム、International Hibernation Symposium 2021 @ Netherlandが4日間にわたり行われました。ヨーロッパ組は現地参加した方々も多かったようですが、日本勢はCovid-19 pandemicのため残念ながらオンライン参加でした。しかし逆にオンラインだから参加できた、という方々もいたようで、実際に当ラボからも、学生たちがポスター発表したり、発表なしの学生も参加できたりで、これは大変よかったです。このあたりは一長一短ですね。今後はHybridが主流となるのか、それともやはり対面でしか話せない内容もあるから対面onlyに戻っていくのか、どちらでしょうか。それはともかく、研究回自体は未発表データもそこそこ聞くことができ有意義でした。やっぱりオランダ行きたかったですね。生態学の話がかなり減ってきた印象ですが、これはorganizerが生理学の方だったからなのか、covid-19のせいなのか、学問分野の推移のせいなのか、判断が難しいです。本来Oympic yearに開催されていたこの研究会、今回はCovid-19のため本来2020のところが2021になりました。次回開催年度が2024なのか2025なのかはまだ未定ですが、開催地はToronto @ Canadaとのこと。次回は現地参加したいものです。

ゲストセミナー

不凍たんぱく質の研究をされている山内彩加林さん(北大院生命)にセミナーをして頂きました。山口ラボのみならず、研究テーマに接点を見いだせる低温研の多くの研究者が集まって、面白い話題と興味深いデータに議論も大変盛り上がりました。

ハムスターの低温耐性にビタミンEが関わることを発見した論文が出ました

シリアンハムスターの肝臓が冬眠の際の低体温でも傷つかない仕組み(低温耐性)に関する論文が、生物学の専門誌、Communications Biologyに掲載されました。研究内容の詳細はプレスリリースをご覧ください。

この論文の核となった、餌依存的に低温耐性が変わるという現象は、3年前に東大から北大に異動したことがきっかけとなり見つかりました。東大での実験で見れていた低温耐性が北大での実験では見れなくなったのです。違いは水か?気温か?と、当初かなり迷走し長い夜に突入したかに思えました。しかし原因がわかってみれば、むしろそこが突破口となり、劇的に研究が進みましたし、現在の様々な新展開につながっています。何がきっかけになるかわからない、セレンディピティ(
serendipity)を身を以て実感した事例です。

(7/7追記)
JSTのサイエンスポータルが
記事にしてくれました。Yahoo news, マイナビニュースにも転載されています。
(9/21追記)
日経電子版、読売新聞北海道版(「エウレカ!北大」)でも取り上げられました。

姉明けない夜はない圧縮
姉川君と山口@5年前の国際冬眠学会、グランドキャニオン




大学院生募集

北大低温研でのラボ立ち上げから3年が過ぎ、色々と実験を進められる環境が整って来ました。大学院生もこの春からは4名となりラボも活気が出てきました。来年度入学の大学院生を今年も募集します。北の大地で数年間じっくりと腰を据えて冬眠の謎にチャレンジしたい方は、まずは山口までご連絡ください。コロナ禍ですぐの研究室見学は難しいかもしれませんがオンライン面談等を設定します。院試は8月ですので早めの連絡をお願いします。その他、大学院生向けの情報はこちら

桜
札幌もようやく桜が満開の春到来です