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ハムスターの低温耐性にビタミンEが関わることを発見した論文が出ました

シリアンハムスターの肝臓が冬眠の際の低体温でも傷つかない仕組み(低温耐性)に関する論文が、生物学の専門誌、Communications Biologyに掲載されました。研究内容の詳細はプレスリリースをご覧ください。

この論文の核となった、餌依存的に低温耐性が変わるという現象は、3年前に東大から北大に異動したことがきっかけとなり見つかりました。東大での実験で見れていた低温耐性が北大での実験では見れなくなったのです。違いは水か?気温か?と、当初かなり迷走し長い夜に突入したかに思えました。しかし原因がわかってみれば、むしろそこが突破口となり、劇的に研究が進みましたし、現在の様々な新展開につながっています。何がきっかけになるかわからない、セレンディピティ(
serendipity)を身を以て実感した事例です。

(7/7追記)
JSTのサイエンスポータルが
記事にしてくれました。Yahoo news, マイナビニュースにも転載されています。
(9/21追記)
日経電子版、読売新聞北海道版(「エウレカ!北大」)でも取り上げられました。

姉明けない夜はない圧縮
姉川君と山口@5年前の国際冬眠学会、グランドキャニオン




実験医学でミニ特集の記事を書きました

実験医学4月号(羊土社)で「冬眠・休眠のバイオロジー」というミニ特集を組みました。北里大学の塚本さん高松さん(シマリス冬眠研究)と理研BDRの砂川さん(マウス休眠研究)も寄稿されています。まだまだ未開拓だけど夜明けが近い(はず?の)冬眠休眠研究の現在についてわかりやすく説明しています。ご興味ある方はぜひご覧ください。


春の訪れ
北海道も雪解けを迎え、例年より早い春が訪れました。冬眠研究分野も雪解け近し、の予感です・・・!

胎児サイズに関する論文がでました

哺乳類胚発生と代謝に関する仕事が論文になりました。山口の前任地の東京大学大学院薬学系研究科遺伝学教室(三浦正幸教授主宰)の卒業生、宮沢君(現EMBL@Heidelgerg研究員)と村松さんの共同筆頭著者論文です。胎盤と胎児の相互作用が強まる妊娠中期で、Lin28aという遺伝子の発現が適切に制御されることが、生まれてくる新生児のサイズ決定に重要であることを示しています。胎児サイズがどう決まるのかという問題に対して、分子機構の手がかりを与えるという意味で意義深いと考えています。村松さんは就職後も休みにはラボに来て論文仕上げを頑張ってくれました。お疲れ様でした!

Miyazawa H, Muramatsu Y, Makino H, Yamaguchi Y, Miura M.
Temporal regulation of Lin28a during mammalian neurulation contributes to neonatal body size control.
Developmental Dynamics 2019 Jul 13. doi: 10.1002/dvdy.87. [Epub ahead of print]

冬眠に備えた白色脂肪変化を明らかにした論文が出ました

冬眠に備えてシリアンハムスターが冬仕様の体に変化する様子を捉えた論文が生理学の専門誌、Frontiers in Physiologyに掲載されました。研究内容の詳細はプレスリリースへ。

日本経済新聞紙面でも
紹介(有料記事)されました。
産経新聞Web
びっくりサイエンスでも紹介(有料記事)されました。(2019.2.17追記)
北海道新聞紙面でも紹介されました(2019.4.7追記)


東大ハム小屋IMG_1259のコピー
現在の冬眠研究をゼロから立ち上げてくれた論文筆頭著者の茶山君と、第二著者の安藤さん
(前任地の東大薬学部のハム冬眠小屋前にて、懐かしの写真!!)

月刊「細胞」8月号で特集「低温の生物学と医学」を組みました

月刊「細胞」8月号で「低温の生物学と医学」という特集を編纂させて頂きました。特集以外にも冬眠や低温の生物学・医学関連の話題が載っています。ご興味ある方はぜひご覧ください。