ハムスターの低温耐性にビタミンEが関わることを発見した論文が出ました

シリアンハムスターの肝臓が冬眠の際の低体温でも傷つかない仕組み(低温耐性)に関する論文が、生物学の専門誌、Communications Biologyに掲載されました。研究内容の詳細はプレスリリースをご覧ください。

この論文の核となった、餌依存的に低温耐性が変わるという現象は、3年前に東大から北大に異動したことがきっかけとなり見つかりました。東大での実験で見れていた低温耐性が北大での実験では見れなくなったのです。違いは水か?気温か?と、当初かなり迷走し長い夜に突入したかに思えました。しかし原因がわかってみれば、むしろそこが突破口となり、劇的に研究が進みましたし、現在の様々な新展開につながっています。何がきっかけになるかわからない、セレンディピティ(
serendipity)を身を以て実感した事例です。

(7/7追記)
JSTのサイエンスポータルが
記事にしてくれました。Yahoo news, マイナビニュースにも転載されています。

姉明けない夜はない圧縮
姉川君と山口@5年前の国際冬眠学会、グランドキャニオン




助教公募中

現在、一緒に冬眠の仕組みを遺伝子・分子の言葉で理解すべく研究を進められる助教を1名、公募しています。冬眠を研究したことがある方は殆どいないと思いますので、これまでの冬眠研究の経験は問いません。新しい手法を積極的に活用して冬眠の謎に意欲的にチャレンジしたい方は是非、山口までご連絡ください。条件等の詳細はこちらをご覧ください。

丸まり深冬眠ライト2

大学院生募集

北大低温研でのラボ立ち上げから3年が過ぎ、色々と実験を進められる環境が整って来ました。大学院生もこの春からは4名となりラボも活気が出てきました。来年度入学の大学院生を今年も募集します。北の大地で数年間じっくりと腰を据えて冬眠の謎にチャレンジしたい方は、まずは山口までご連絡ください。コロナ禍ですぐの研究室見学は難しいかもしれませんがオンライン面談等を設定します。院試は8月ですので早めの連絡をお願いします。その他、大学院生向けの情報はこちら

桜
札幌もようやく桜が満開の春到来です

新メンバー参加

この4月から新M1の松岡さんと岡橋君、新秘書の南須原さんが加わりました。人数も増えてだいぶ賑やかになってきました。楽しくでも真剣に冬眠の謎に一緒に迫っていきましょう!

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低温研の前にて。撮影のときだけマスク外しました。

冬眠代謝分野では大学院生を募集しています。詳細は
こちら

日本生理学会・解剖学会合同大会@onlineで大塚君が発表しました

M1の大塚君が日本生理学会でポスター発表しました。
ただポスターといっても今年はオンライン開催のため、録画したトークをオンライン配信というもの。良い経験にはなりますが、聴き手の反応が全くわからないのは、わびしいですね。研究成果をああだこうだといろんな方々と議論するのが学会の醍醐味なので。世の中が落ち着いてくることを願い祈りつつ、今やれること、やるべきことに邁進します。

学術変革領域Bと冬眠休眠研究フォーラム

今年度から立ち上がった、学術変革領域B「冬眠生物学〜哺乳類の低代謝・低体温による生存戦略」の領域HPと、冬眠休眠研究フォーラムを作成しました。後者は、日本および世界の冬眠休眠研究の情報交換の場として活用するために作成しました。まだ記事はありませんが今後随時更新予定です。ご興味ある方は詳細はサイトの方でぜひ。

Honda kids 「ふしぎを見に行こう」

Honda kidsの 「ふしぎを見に行こう」というコーナーで、「人間も冬眠とうみんできるようになる?冬眠とうみんのしくみとナゾ」という記事がでました。子供向けですがわかりやすいので良ければご覧ください。

MBSJ2020で冬眠休眠ワークショップを行いました

日本分子生物学会年会(MBSJ2020)で哺乳類の冬眠休眠研究に関するワークショップをオーガナイザーとして開催しました。マウス休眠を研究されていてQ神経による低代謝誘導論文を出された神戸理研の砂川玄志郎さん、食餌変化によるマウス低体温誘導機構を調べている徳島大学の中尾玲子さん、シマリスの冬眠機構を調べている北里大学の塚本大輔さん、私、そしてジュウサンセンジリスの冬眠を分子レベルから生理学的検討まで幅広い解析で世界の第一線を牽引するElena Grachevaさん、と、それぞれ異なる視点からの幅広い研究が聞ける貴重な機会になりました。今年はコロナ渦により学会自体がオンライン開催となる異例の事態でしたが、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

久しぶりのHP更新

 今年度はコロナに伴うソーシャル&フィジカルディスタンシングでイベントが激減したため、ホームページの更新もすっかり滞ってしまいました。失われた春夏秋という感じで、気がつけば北海道はもはや冬真っ盛り、札幌も朝晩は氷点下となり雪も日常的に舞うようになっています。コロナ禍とはいえ今年度は新メンバーの学生2名も加わり、研究はさらなる面白い展開が生まれてきています。今後の展開に期待です。

新年度

2020年もはや4ヶ月、新年度になりました。北大低温研冬眠ラボも3年目に入り、研究もようやく軌道に乗ってきました。Covid19で先が読めない状況ですが、今やれることをしっかりやっていきたいです。

集合写真